Japanese
English
特集 精神疾患・精神症状にはどこまで脳器質的背景があるのか—現代の視点から見直す
器質性精神障害の分類と診断
Classification of Organic Mental Disorders
上田 敬太
1
Keita Ueda
1
1京都光華女子大学健康科学部医療福祉学科言語聴覚専攻
1Department of Medical Welfare, Faculty of Health Science, Kyoto Koka Women's University, Kyoto, Japan
キーワード:
器質性
,
organic
,
外因性
,
exogenous
,
クレペリン
,
Kraepelin
,
ウェルニッケ
,
Wernicke
,
DSM
,
Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders
Keyword:
器質性
,
organic
,
外因性
,
exogenous
,
クレペリン
,
Kraepelin
,
ウェルニッケ
,
Wernicke
,
DSM
,
Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders
pp.362-368
発行日 2024年4月15日
Published Date 2024/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405207231
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抄録
器質性・内因性・心因性という古典的な精神疾患分類は,1800年代後半からのドイツ精神医学の中で生まれた分類である。本稿では,器質性の定義について,歴史的に振り返り,さらにDSMの各版を見ていくことにより,それがどのように現在の定義に変わってきたかを概説する。疾患の分類と診断は,目的をもった医療行為であり,それぞれの医師が,どのような目的で分類・診断を行うのか,立場を明らかにする必要があると考えられる。
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