増大号特集 いま,知っておきたい発達障害 Q&A 98
6 治療
Q96 発達障害の患者さんの自尊心を高めたり,長所を活かしたり,ポジティブな面を活かした診療のコツを教えてください
井上 祐紀
1
1福島県立ふくしま医療センターこころの杜
キーワード:
ストレングス・モデル
,
strength model
,
相互作用
,
interaction
,
生活機能障害
,
functional impairment
Keyword:
ストレングス・モデル
,
strength model
,
相互作用
,
interaction
,
生活機能障害
,
functional impairment
pp.827-829
発行日 2023年5月15日
Published Date 2023/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405207001
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A 精神障害を持つ患者さんの強みに着目して地域支援に活かそうという試みとして1990年代からストレングス・モデルと呼ばれる考え方が発展してきました。このモデルは成人の精神障害に限らず児童思春期の精神医療にも活かすことが可能と考えています。一方,発達障害の患者さんの診療に活かす上では能力の高さに重きをおくよりも,患者さんが環境とよい相互作用が形成できることや当事者の願いを重要視することが肝要と考えます。
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