増大号特集 いま,知っておきたい発達障害 Q&A 98
5 鑑別と併存
Q53 摂食障害と発達障害を合併している大人は,高齢化するほど治療が困難となるように思います。対応のコツがあれば教えてください
小川 晴香
1
,
白石 直
1
,
明智 龍男
1
1名古屋市立大学大学院医学研究科精神・認知・行動医学分野
キーワード:
自閉スペクトラム症
,
autism spectrum disorder
,
ASD
,
神経性やせ症
,
anorexia nervosa
,
AN
,
成人
,
adult
Keyword:
自閉スペクトラム症
,
autism spectrum disorder
,
ASD
,
神経性やせ症
,
anorexia nervosa
,
AN
,
成人
,
adult
pp.687-688
発行日 2023年5月15日
Published Date 2023/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206958
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A 摂食障害と発達障害の合併例で治療が困難となるのは,発達障害の特性による治療効果の減弱,それに伴う摂食障害・飢餓状態の長期化と二次的な発達障害の特性のさらなる強化,という悪循環が生じていることが影響しています。特に成人の場合は摂食障害が慢性化している例が多く,生来の特性か摂食障害に伴う二次的な症状かの判別はより難しくなります。発達障害の特性を踏まえた治療を組み立てることが重要です。
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