増大号特集 いま,知っておきたい発達障害 Q&A 98
4 診断
Q39 時折高齢者でも自閉スペクトラム症(ASD)を疑う方がいます。精査・告知を行ったほうがよいケースはあるのでしょうか?
佐久田 静
1
,
橋本 衛
1
1近畿大学病院精神神経科学教室
キーワード:
超高齢社会
,
an aging society
,
自閉スペクトラム症
,
autism spectrum disorder
,
ASD
,
行動障害型前頭側頭型認知症
,
behavioral-variant frontotemporal dementia
,
bvFTD
Keyword:
超高齢社会
,
an aging society
,
自閉スペクトラム症
,
autism spectrum disorder
,
ASD
,
行動障害型前頭側頭型認知症
,
behavioral-variant frontotemporal dementia
,
bvFTD
pp.642-644
発行日 2023年5月15日
Published Date 2023/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206944
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A 未診断の高齢の自閉スペクトラム症(ASD)者が,加齢に伴う生活環境の変化や認知機能低下により社会適応が難しくなり,精神科外来の受診に至ることがあります。まず問診を通じて,なぜ今になって受診することになったのかを明らかにし,必要に応じて認知機能精査などを行います。その後,本人や家族,支援者に不適応に至った理由を説明し,必要な介入を行います。これらはASDの発達精査や病名告知は実施せずともおおむね可能と考えます。
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