増大号特集 いま,知っておきたい発達障害 Q&A 98
4 診断
Q34 発達障害の傾向が原因で就労・就学などの問題が明らかに生じているにもかかわらず,検査所見などから診断をつけられるほどではない方がかなりおられますが,どのようにすればいいのでしょうか?
米田 衆介
1
1明神下診療所
キーワード:
神経発達障害
,
neurodevelopmental disorder
,
精神症候学
,
psychiatric symptomatology
,
自閉スペクトラム症
,
autism spectrum disorder
,
ASD
Keyword:
神経発達障害
,
neurodevelopmental disorder
,
精神症候学
,
psychiatric symptomatology
,
自閉スペクトラム症
,
autism spectrum disorder
,
ASD
pp.629-631
発行日 2023年5月15日
Published Date 2023/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206939
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A 発達障害の診断は,「検査」によって行うものではなく,特にチェックリスト的なものは参考にしかなりません。生活の中で,なぜどのようにして問題が起きているのかということをまず明らかにすることが大切です。そして診断は治療を導くために存在しているのですから,もしも鑑別診断が正しくかつ発達障害として見立てることが治療上有益な状態にあれば,丁寧な問診によって診断基準を満たすエピソードが得られないことはまずありません。
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