増大号特集 いま,知っておきたい発達障害 Q&A 98
4 診断
Q35 発達障害の特性はあるものの診断閾値下(いわゆるグレーゾーン)である場合,今後,どのような対応が考えられますか?
渡邉 慶一郎
1
,
若杉 美樹
1
1東京大学相談支援研究開発センター
キーワード:
診断閾値下
,
subthreshold
,
発達障害
,
neurodevelopmental disorder
,
自閉スペクトラム症
,
autism spectrum disorder
,
ASD
Keyword:
診断閾値下
,
subthreshold
,
発達障害
,
neurodevelopmental disorder
,
自閉スペクトラム症
,
autism spectrum disorder
,
ASD
pp.632-634
発行日 2023年5月15日
Published Date 2023/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206940
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
A 問題となるのは特性が診断基準を満たすほど強くないのに,本人や周囲の人が困る状況でしょう。こうした場合は発達障害の支援技術を活用するのが現実的です。薬物療法や福祉資源などを除けば,日常的に実施できる工夫は多いです。支援技術を活用する場合は,かかわる人と本人自身が,特性を理解し受けとめていることが大切です。発達障害への偏見が今後も少なくなり,グレーゾーンの人の困りごとが少なくなることを願っています。
Copyright © 2023, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.