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Seishin Igaku Volume 63, Issue 4 （April 2021）

精神医学 63巻4号（2021年4月発行）

Japanese English

特集精神医療に関する疫学のトピック—記述疫学，リスク研究からコホート研究まで

思春期のメンタルヘルス疫学—東京ティーンコホートについて Epidemiology of Adolescent Mental Health:Tokyo Teen Cohort Study 安藤俊太郎 ^1,2 , 西田淳志 ² , 山崎修道 ² , 金田渉 ³ , 藤川慎也 ¹ , 森本裕子 ² , 遠藤香織 ² , 清野知樹 ¹ , 小池進介 ⁴ , 岡田直大 ⁵ , 杉山宙 ¹ , 金生由紀子 ¹ , 長谷川眞理子 ⁶ , 笠井清登 ¹ Shuntaro Ando ^1,2 , Atsushi Nishida ² , Shudo Yamasaki ² , Sho Kanata ³ , Shinya Fujikawa ¹ , Yuko Morimoto ² , Kaori Endo ² , Tomoki Seino ¹ , Shinsuke Koike ⁴ , Naohiro Okada ⁵ , Hiroshi Sugiyama ¹ , Yukiko Kano ¹ , Mariko Hiraiwa-Hasegawa ⁶ , Kiyoto Kasai ¹ ¹東京大学医学部附属病院精神神経科 ²東京都医学総合研究所社会健康医学研究センター心の健康ユニット ³帝京大学医学部精神神経科学講座 ⁴東京大学大学院総合文化研究科附属進化認知科学研究センター ⁵東京大学国際高等研究所ニューロインテリジェンス国際研究機構 ⁶総合研究大学院大学 ¹Department of Neuropsychiatry, The University of Tokyo Hospital, Tokyo, Japan ²Unit for Mental Health Promotion, Research Center for Social Science and Medicine, Tokyo Metropolitan Institute of Medical Science ³Department of Psychiatry, Teikyo University School of Medicine ⁴Center for Evolutionary Cognitive Sciences, Graduate School of Arts and Sciences, The University of Tokyo ⁵International Research Center for Neurointelligence, Institute of Advanced Study, The University of Tokyo ⁶The Graduate University for Advanced Studies キーワード：思春期児童 , adolescents , コホート , cohort , 地域代表サンプル , community sample , 東京ティーンコホート , Tokyo teen cohort Keyword: 思春期児童 , adolescents , コホート , cohort , 地域代表サンプル , community sample , 東京ティーンコホート , Tokyo teen cohort pp.479-487

発行日 2021年4月15日 Published Date 2021/4/15

DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206316

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抄録　東京ティーンコホートは，大規模思春期児童サンプルを対象とした前方視出生コホート研究である。東京都内の三自治体(世田谷区，三鷹市，調布市)における地域代表サンプルを対象として，調査参加者を縦断的に追跡する観察研究である。3,000名超の思春期児童を対象に，10歳時点(初回調査)，12歳(第2回)，14歳(第3回)において訪問調査を行い，第2回において約95%，第3回においても約84%と高い追跡率を維持しており，現在は16歳時点(第4回調査)の調査を施行中である。さらに，300〜400人の部分サンプルを対象に，施設に来所する形式の調査も行い，脳MRIや嗅覚，ペット飼育などの生物学的な個体要因や特殊な環境要因に焦点を当てたサブサンプル調査も行っている。今後は，青年期・成人期に向けてさらに縦断データの収集を継続していく。また，さまざまな専門分野における国内外の研究者と共同研究を進め，公共的な政策提言に資するような良質な科学的知見を創出することを目指していく。