増大号特集 精神科診療のエビデンス—国内外の重要ガイドライン解説
第13章 てんかん
てんかん診療ガイドライン2018
神 一敬
1
Kazutaka Jin
1
1東北大学大学院医学系研究科てんかん学分野
1Department of Epileptology, Tohoku University Graduate School of Medicine, Sendai, Japan
pp.720-725
発行日 2020年5月15日
Published Date 2020/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206100
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ガイドラインのポイント
・てんかん診療にあたる一般医の指針として,2010年に作成された「てんかん治療ガイドライン2010」の改訂版である。成人および小児てんかんの診断,治療および予後について簡潔にまとめられている。
・2018年版では新しい抗てんかん薬に関する記述を更新,追加した。
・外科治療に関する3つのクリニカル・クエスチョン(CQ)については,GRADEシステムを用いたシステマティック・レビューを行った。これらには推奨グレードとエビデンスの評価を記載し,エビデンスの解説を行われている。一方,それ以外のCQでは「要約」として,専門家の総合的意見を記載し,解説されている。
・近年,注目されている自己免疫性てんかんの一つである抗NMDA受容体抗体脳炎についても新たに取り上げられている。
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