特集 SUN☺D臨床試験のインパクト—日本初の医師主導型抗うつ薬大規模臨床試験から学ぶ
SUN☺D臨床試験に参加して行った工夫
こころの健康クリニック可部から—丁寧な説明とCRCとの連携を大切に!
倉田 健一
1
1こころの健康クリニック可部
pp.66-67
発行日 2020年1月15日
Published Date 2020/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405205984
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「95,95,95%追跡率……2,000,2,000,2,000例!!!」と毎月のSUN☺D Newsletterや,古川教授から直接その重要性を再三ご指導ありましたが,本格的な臨床研究の経験のない私には,途方もない目標にみえました。当初は,「うつ病の新患に,いきなり説明しても,自分だったら,なかなか臨床研究に参加しますとは,言えないよね」,「患者にとっては,最初の抗うつ薬で効果があっても,変薬や追加があるし,謝金が雀の涙くらいで,メリットあるかな?」と,当院担当になった臨床心理士のCRCと話していました。
「広島サイトはロケットスタートでいくぞ!」という岡本泰昌先生の激のもと,とりあえず始めながら工夫していこうと(今から考えれば無謀でしたが),説明経験のない初回,つまりエントリー説明を私とCRCでする日に,いきなり5名の候補を予約してしまったので,広大からの応援もばたばたと来て頂くことになり,結局その日はどう説明したか記憶にありませんが,こちらの鬼気迫る必死さが患者に伝わったのか,全員エントリーに御同意していただきました。1施設,1日5名エントリーは,このSUN☺D研究のレコードとなりました。
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