書評
—千葉 茂 編著—睡眠の診かた 睡眠障害に気づくための50症例
内山 真
1
1日本大学医学部精神医学系
pp.1099
発行日 2019年9月15日
Published Date 2019/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405205904
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睡眠障害の診断治療法開発の進展,睡眠不足や睡眠時無呼吸症候群と産業事故の関連についての知見,体内時計や睡眠覚醒中枢に関する発見などにより,この30年間に睡眠および睡眠障害の科学が飛躍的に進み,その認識が広く社会に広まった。
2010年以降,これらの進歩は関連する臨床医学分野に取り入れられた。睡眠障害国際分類(International Classification of Sleep Disorders:ICSD)が,2014年に第3版(ICSD-3)となり,最新の診断・治療法が取り入れられた。WHOのICD-11では,ICD-10において6章の精神疾患,7章の神経疾患に分かれていた睡眠障害が,6章の精神疾患および8章の神経疾患とは独立し,7章としてひとつの章を構成することになった。
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