Japanese
English
短報
夕方の高照度光療法が大うつ病エピソードに有効であった双極II型障害の1例
A Case of Bipolar Ⅱ Disorder whose Major Depressive Episode was Successfully Treated with the Evening Bright Light Therapy
三浦 淳
1
,
佐々木 春喜
1
Jun MIURA
1
,
Haruki SASAKI
1
1室蘭工業大学保健管理センター
1Health Administration Center, Muroran Institute of Technology, Muroran, Japan
キーワード:
Bright light therapy
,
Evening light
,
Bipolar disorder
,
Seasonality
Keyword:
Bright light therapy
,
Evening light
,
Bipolar disorder
,
Seasonality
pp.509-512
発行日 2012年5月15日
Published Date 2012/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405102177
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はじめに
高照度光療法は,季節性感情障害,非季節性うつ病,概日リズム睡眠障害などに対して有効であるといわれている6)。具体的には,2,500ルクスの光を2時間,または10,000ルクスの光を30分間照射する6)。作用機序としては,生体リズムの位相変位作用2),セロトニン神経系への賦活作用5),覚醒作用などが想定されている4)。光照射は起床直後に施行されることが多く,夕方の光照射が有効とされる疾患は,睡眠相前進症候群などに限られる2)。今回我々は,季節性の特徴を呈した双極Ⅱ型障害の大うつ病エピソードに対し,発光ダイオード(LED)を用いた光照射を行った。起床直後の光照射は無効であったが,夕方の光照射により寛解状態に至った症例を経験したので,若干の考察を加えて報告する。
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