オピニオン DSM-5—私はこう思う
臨床家はDSM-5にどう向き合うべきか
中村 敬
1,2
1東京慈恵会医科大学附属第三病院精神神経科
2森田療法センター
pp.612-615
発行日 2015年8月15日
Published Date 2015/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405204964
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はじめに
2013年,DSM-Ⅳ以降19年間の時を隔ててDSM-5が刊行された。翌年には日本語翻訳版1)が出版され,わが国の精神医学では早くもDSM-5で採用された新しい病名に呼び換えが行われつつある。ことほど左様に,現代の精神科臨床においてDSM診断の影響力は大きい。本稿では操作的診断に対する筆者の批判的観点を示した上で,DSM-5に対して臨床家はどう向き合うべきか私見を述べることにしたい。
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