Japanese
English
短報
悪性症候群における免疫グロブリンG(IgG)の増加について
Increase of Serum IgG in Neuroleptic Malignant Syndrome
菊池 章
1
Akira KIKUCHI
1
1浦和神経サナトリウム
1Urawa Neuropsychiatric Sanatorium, Saitama, Japan
キーワード:
Nuroleptic malignant syndrome
,
IgG
,
Albumin
,
ZTT
,
Cytokine
Keyword:
Nuroleptic malignant syndrome
,
IgG
,
Albumin
,
ZTT
,
Cytokine
pp.573-577
発行日 2015年7月15日
Published Date 2015/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405204953
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抄録
悪性症候群経過中にみられる検査所見の特徴として,CPKや白血球数の増加が一般的に知られている。筆者は経過中に血清アルブミン値が低下することに次いで,硫酸亜鉛混濁試験(ZTT)が低下の後に上昇することを報告してきた。ZTTは免疫グロブリン量を反映することが知られており,悪性症候群経過中に血清IgGが変動を示すであろうと予測した。その後に経験した悪性症候群の2症例において,IgGなどを経時的に検査したところ,IgGが長期間にわたって増加を続けた。このIgGの増加は悪性症候群に起因しサイトカインが関与するものと考え,その理由や意義について考察を加えた。
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