Japanese
English
特集 自殺対策の現状
自殺対策の推移と現状
Development of Japan's Suicide Prevention Policy
竹島 正
1
Tadashi TAKESHIMA
1
1川崎市健康福祉局障害保健福祉部(精神保健)
1Department of Health and Social Welfare for Disabled, Health and Welfare Bureau, Kawasaki City, Kawasaki, Japan
キーワード:
Suicide
,
Basic act on suicide prevention
,
General principles of suicide prevention policy
,
World suicide report
,
Mental health
Keyword:
Suicide
,
Basic act on suicide prevention
,
General principles of suicide prevention policy
,
World suicide report
,
Mental health
pp.499-505
発行日 2015年7月15日
Published Date 2015/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405204939
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに
わが国の自殺対策は自殺対策基本法(2006)をもとにめざましい発展を遂げてきた13)。自殺対策基本法以降,自殺対策は内閣府を中心に進められてきたが,内閣の取り組もうとする政策課題により,機動的に対応するための内閣官房および内閣府の業務の見直しの中で,自殺対策基本法は2016年4月に内閣府から厚生労働省に移管される。移管によって,厚生労働省の全省的な取り組みの発展が期待される一方で,省庁横断的な取り組みの減速も懸念される。本稿では,自殺対策基本法の公布・施行と同年に設置された自殺予防総合対策センターのセンター長を経験した者として,1998年の自殺急増以降の18年を振り返り,わが国の自殺対策の特質と,今後の自殺対策への期待について述べる。
Copyright © 2015, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.