Japanese
English
短報
抗てんかん薬を服用中のてんかん患者における骨塩量—dual photon absorptiometryによる測定
Bone Mineral Density in Epileptic Patients Receiving Antiepileptic Drugs: Measurement by dual photon absorptiometry
上地 弘一
1
,
小椋 力
1
,
勝山 直文
2
,
大田 豊
2
,
乗松 尋道
3
,
吉川 朝昭
3
Hirokazu Uechi
1
,
Chikara Ogura
1
,
Naofumi Katsuyama
2
,
Yutaka Ohta
2
,
Hiromichi Norimatsu
3
,
Tomoaki Yoshikawa
3
1琉球大学医学部精神神経科学講座
2琉球大学医学部放射線医学講座
3琉球大学医学部整形外科学講座
1Department of Neuropsychiatry, School of Medicine, University of the Ryukyus
2Department of Radiology, School of Medicine, University of the Ryukyus
3Department of Orthopedic Surgery, School of Medicine, University of the Ryukyus
pp.891-893
発行日 1989年8月15日
Published Date 1989/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405204761
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I.はじめに
抗てんかん薬の有害反応(副作用)として,骨軟化症,くる病など骨に対する影響が報告されている2,4)。そしてこれらの骨変化に関連する検査所見として血清カルシウム・リン・アルカリフォスファターゼの異常が知られている6,7)。しかしその出現機序,出現頻度などは不明である。
著者らは,新しい骨塩量の定量法として注目されているdual photon absorptiometry(以下DPA法と略記)を用いて,抗てんかん薬療法中のてんかん患者の骨塩量を測定したので,その結果と服用した抗てんかん薬,血清カルシウム値などとの関係について述べ,本法の有用性について考察したい。本法を用いて抗てんかん薬療法中のてんかん患者の骨塩量を調べた報告は著者の知る限りわが国ではない。
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