Japanese
English
研究と報告
精神分裂病患者の通院期間に関連する要因
Factors Related to the Durations of the Ambulatories in the Schizophrenics
渡辺 裕貴
1,3
,
渡辺 雅子
1,3
,
山崎 かずよ
2
,
田畑 さよ子
2
,
新村 加代子
2
,
酒勾 寛子
2
Yutaka Watanabe
1,3
,
Masako Watanabe
1,3
,
Kazuyo Yamasaki
2
,
Sayoko Tabata
2
,
Kayoko Shinmura
2
,
Hiroko Sakou
2
1鹿児島大学医学部神経精神医学教室
2鹿児島大学医学部付属病院看護部
3現 国立療養所静岡東病院
1Department of Neuropsychiatry, School of Medicine, Kagoshima University
2Part of Nurse, Kagoshima University Hospital
3Shizuoka Higoshi Hospital
キーワード:
Schizophrenia
,
Duration of ambulatory
,
Staying out of hospital
,
Ratio of doctors to patients
Keyword:
Schizophrenia
,
Duration of ambulatory
,
Staying out of hospital
,
Ratio of doctors to patients
pp.709-715
発行日 1985年6月15日
Published Date 1985/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405203966
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抄録 昭和51年1月以降に鹿児島大学医学部付属病院神経科精神科を退院した精神分裂病患者292名の退院後通院期間,および,それと患者の持ついくつかの要因との関連について調べた。退院後通院治療中の再入院,および通院中断の大半は,退院後12カ月以内に生じていた。鹿児島県内の離島および県外に居住する者の通院期間は鹿児島市内および県内の本土に居住する者に比べ短い者が多かった。入院中の外泊回数の多い患者群は退院後の通院期間が長い者が多かった。最近,当科に入院した患者群は,それ以前に入院した患者群に比べて退院後の通院期間が長い者が多かった。高年齢の患者は低年齢の患者に比べて通院期間の長い者が多かった。性別,入院前罹病期間,入院の既往,入院前通院日数,入院時症状,退院時同居者および入院日数は,いずれも退院後通院期間との関連が認められなかった。また,職業については,公務員の通院期間が長い以外の職業間の差は認められなかった。
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