Japanese
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特集 DSM-III—その有用性と問題点
「ICD-10」をめぐる動き—老年期精神障害
Clinical Usability of DSM-III: On the reference to ICD-10: Mental Disorders in the Aged
加藤 正明
1
Masaaki Kato
1
1東京医科大学精神神経科
1Department of Neuropsychiatry, Tokyo Medical College
pp.167-170
発行日 1984年2月15日
Published Date 1984/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405203719
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I.ICD-8からICD-9へ
周知のように老年期精神障害とくに「老年期および初老期の「器質精神病状態」に関して,ICD-8からICD-9へと変化があったのは「動脈硬化性痴呆Arteriosclerotic dementia」か,それまでは「老年性」に入れられず,動脈硬化症に伴うもの(293.0)に入れられていたことである。またICD-8で老年痴呆,その他の老年性精神病とのみあったのが,ICD-9では,老年痴呆,単純型,(290.0),抑うつおよび妄想型(290.2),急性錯乱状態を伴う老年痴呆(290.3),その他(290.8)とこまかく分類されるようになった。
これを表示すれば表1のごとくである。
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