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第10回国際脳波・臨床神経生理学会議(Xth International Congress of Electroencephalography and Clinical Neurophysiology;10 th ICECN)は,去る9月13日から18日まで,国立京都国際会館で開催された。この学会は,従来,世界神経学会と同じ都市か近い場所で,時期を接して開かれる習わしになっており,また今回は4年前のアムステルダムのときと同様,国際てんかん学会議も一緒に行われたので,広い意味での臨床神経学に関する最大の行事が持たれたことになる。今年は丁度,国際障害者年の最初の年にあたるが,この折に,アジアではじめての,また今後,何十年かはわが国で開かれることがないと思われるこれらの学会が開催されたわけで,その歴史的意義を考えると誠に感慨深いものがある。
ICECNは,国際脳波・臨床神経生理学連合(International Federation of Societies for Electroencephalography and Clinical Neurophysiology;IFSECN)の最も重要な行事である。この連合にはくわしい規約ができていて,国際会議は4年ごとに開かれると定められており,主催国の人がこの会議のConvener,Secretary,Treasurerをつとめ,連合の役員と共に国際組織委員会を作ることになっている。このConvener(学会会長)の役を,日本の組織委員会の委員長と共に,わたくしがつとめるはめになり,Secretaryの江部充氏(虎の門病院生理科),Treasurerの島津浩氏(東大脳研),その他,組織委員の方々と力を合わせて諸準備にあたった。国際組織委員会の第1回会合は今から3年前,1978年秋に開催されたが,そこで,すでにシンポジウムや教育講演のテーマが具体的に審議されるという,手まわしのよさであった。
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