Japanese
English
研究と報告
異所性松果体腫瘍の精神症状
Study on the Psychiatric Symptoms in the Ectopic Pinealoma
川原 隆造
1
,
挾間 秀文
1
,
譜久原 朝和
1
,
竹下 久由
1
,
市川 雅己
1
,
二宮 哲博
2
,
浅川 知子
2
Ryuzo Kawahara
1
,
Hidebumi Hazama
1
,
Tomokazu Fukuhara
1
,
Hisayoshi Takeshita
1
,
Masami Ichikawa
1
,
Tetsuhiro Ninomiya
2
,
Tomoko Asakawa
2
1鳥取大学医学部神経精神科
2鳥取大学医学部第三内科
1Dept. of Neuropsychiat., Tottori Univ. School of Medicine
2The Third Dept. of Internal Medicine, Tottori Univ. School of Medicine
pp.1111-1116
発行日 1979年10月15日
Published Date 1979/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405203004
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I.はじめに
視交叉部異所性松果体腫瘍は尿崩症,視交叉部症候群および汎下垂体機能低下症のtriasを呈し,視床下部などの周辺組織に浸潤し,粗大な病変を形成するclinical entityとして報告されている。本疾患では内分泌障害が強いといわれており8),また,視床下部は情動表出と深い関係があることから,本疾患は精神医学的にも重要である。
滝本ら(1976)23)はこの疾患について粗野,無作法,攻撃性などの精神症状について報告しているが,著者らも多彩な精神症状を呈した症例を経験したので本症例の精神症状ならびに神経内分泌学的所見について報告する。
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