巻頭言
臨床の現場のなかで
桜井 図南男
1
1前九州大学
pp.438-439
発行日 1975年5月15日
Published Date 1975/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405202310
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公職を離れてから,ひとりの臨床精神科医として,市井の巷ではたらいているが,その間に感じたことを,あれこれと書いてみたいと思う。
精神障害者の社会復帰ということで,デイ・ケアが脚光をあびている。わたくしたちの周辺にも,いくつかの試みがなされている。デイ・ケアへ通うようになってから,朝の挨拶をするようになったとか,自発的に議員選挙の投票に行くようになったとか,そんなことを言って,親たちがよろこんでいる。
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