Japanese
English
研究と報告
嗜癖者の病跡学的研究—その1 田中英光について
Pathographical Studies on Addicts : 1st Report, Tanaka Eiko
米倉 育男
1
,
松本 善男
2
,
村本 幸栄
3
Ikuo Yonekura
1
,
Yoshio Matsumoto
2
,
Yukiei Muramoto
3
1岐阜精神病院
2神戸大学医学部精神医学教室
3五所川原市立西北中央病院敷島分院
1Gifu Mental Hospital
2Dept. of Psychiatry, Kobe Univ. School of Med.
3Shikishima Branch of Goshogahara Municipal Seihoku Chuo Hospital
pp.359-367
発行日 1974年4月15日
Published Date 1974/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405202163
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
I.はじめに
アルコールであれ,薬物であれ,従来の研究は,それらによって侵襲された生体に生じた中毒現象を対象としてきた。しかし,今世紀初頭からその興味はしだいに中毒現象の基底に存在する人格の解明や,嗜癖者の人間学的探求へと向けられるようになった。
このような方向に対して,病跡学は個々の嗜癖者の人間を理解し,嗜癖性を究明するうえに有用な手段となり得ると考えられる。
Copyright © 1974, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.