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研究と報告
十勝沖地震時における精神障害者群の反応—正常者群,結核患者群および一般内科患者群との比較
Reactive Attitude of Psychiatric Patients to the Tokachioki Earthquake (Japan) : Comparative Study with Normals, Patients with Tuberculosis and Patients with Acute Medical Diseases
大平 常元
1
,
加藤 正實
2
,
福田 守孝
3
Tunemoto Odaira
1
,
Masami Kato
2
,
Moritaka Fukuda
3
1東北大学医学部精神医学教室
2千歳篠田病院
3市立函館病院
1Dept. of Neuropsychiatry, Tohoku Univ. School of Med.
2Chitose Sinoda Hospital
3Municipal Hospital of Hakodate
pp.31-39
発行日 1974年1月15日
Published Date 1974/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405202128
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I.はじめに
地震時における精神障害者の反応についての記載は,必ずしも多いものではないが,その中で,Araska地震時における体験から,精神障害者が,むしろ「まとまった行動をとり,協調的であった」というBowman, K. M. 1)の短信的な記載は,われわれには印象深い記憶として残っていた。
昭和43年5月16日午前,われわれはたまたま十勝沖地震を,函館市内の一精神病院内で体験し,精神障害者の行動を観察することができたが,やはり意外に混乱が少なかったという印象を受けたのである。
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