Japanese
English
研究と報告
オプタリドンOptalidon中毒について
Optalidon Poisoning : A Study of eight Cases
上野 陽三
1
,
渡辺 治道
1
,
山崎 学
1
,
露木 新作
2
,
萩原 信義
1,3
Yozo Ueno
1
,
Harumichi Watanabe
1
,
Manabu Yamazaki
1
,
Sinsaku Tsuyuki
2
,
Nobuyoshi Hagiwara
1,3
1日本大学医学部神経科教室
2慈雲堂病院
3東京足立病院
1Dept. of Neuropsychiatry, School of Med. Nihon Univ.
2Jiundo Hospital
3Tokyo Adachi Hospital
pp.339-347
発行日 1972年4月15日
Published Date 1972/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405201876
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I.はしがき
近年薬物依存の種類および患者の増加とともに,従来あまりその対象とされなかった薬物までも,依存の対象とされるようになってきている。既に麻薬類は別として,methaqualone(Hyminal),ethynamate(Valamin),hexobarbitalum(Cyclopan)などの眠剤,麻酔剤や,シンナー,ボンドなどに至る各種の薬物依存については,知られているところであるが,さらに鎮痛剤のごときも依存の対象とされるに至っている。われわれは最近,鎮痛剤として市販(昭和40年7月より)されているオブタリドンOptalidonの急性中毒1例と慢性中毒7例とを診療する機会を得たので,それらの症例について報告し,併せてこの種の薬物依存の増加の傾向についての注意を促したいと考える。
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