Japanese
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展望
分裂病者に対する私の接しかた—診察室場面を中心にして
My Experience of Approaching to the Patients of Schizophrenia: Mainly in the Office
江熊 要一
1
Yoichi Eguma
1
1群馬大学医学部神経精神学教室
1Dept. of Psychiat., Gumma Univ. School of Med.
pp.235-248
発行日 1969年4月15日
Published Date 1969/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405201458
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はじめに
この小論は「展望」欄に掲載されるようなしろものではない。一つの課題について内外の諸文献を紹介し,それについての著者の批判,考察を加えるという形の論文ではないからである。
私はこの10年間,入院している患者よりもむしろ病院外で生活している分裂病者といろいろな形で接してきた。退院した分裂病者の社会的適応の破綻を防ぐために通院などによる連絡持続,入院経験をさせないための種々な試み,家庭訪問,職場訪問,地域出張精神衛生相談で,役場や学校での面接あるいは放置されていた患者を保健婦さんとともに家庭訪問などという形で接してきた。
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