Japanese
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研究と報告
精神分裂病における閃光刺激誘発θ波の研究—とくにdiazepamの影響について
Study on the Photically Activated Theta Waves in Schizophrenia
甲斐 庸禹
1
,
稲永 和豊
2
Y. Kai
1
,
K. Inanaga
2
1甲斐病院
2久留米大学医学部精神神経科学教室
1Kai Hospital
2Dept. of Neuropsychiat., Kurume Univ., School of Med.
pp.590-594
発行日 1966年7月15日
Published Date 1966/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405201042
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I.はじめに
精神分裂病の脳波については,Bergerの人体脳波発見以来数多くの報告がなされているが,その臨床症状と密接に関連しているような脳波学的知見は乏しい5)。われわれは精神分裂病における臨床症状と脳波との相関に興味をもち,すでに閃光刺激による賦活法とその意義についてべつに発表した6)。
ここでは同じような賦活法によつて得た誘発θ波と,患者の精神症状および行動との関係,diazepam投与の影響について検討した結果2,3の成績を得たので報告する。
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