Japanese
English
研究と報告
Kleine-Levin Syndromeの1臨床例
A Case of Kleine-Levin Syndrome
清水 順三郎
1
,
山崎 英雄
1
,
田島 誠
1
,
佐藤 壱三
2
J. Shimizu
1
,
H. Yamazaki
1
,
M. Tajima
1
,
I. Sato
2
1千葉大学医学部神経精神医学教室
2銚子市立病院精神神経科
1Dept. of Neuropsychiat., School of Med., Chiba Univ.
2Dept. of Neuropsychiat., Choshi Hospital
pp.972-976
発行日 1965年11月15日
Published Date 1965/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405200924
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
I.はじめに
1925年,Kleine1)は破瓜期に初発し,間期性をもつて数日から数週におよぶ病的睡眠発作をくりかえし,同時に異常な精神状態を呈し,かつ異常な食欲増進状態をも伴う症例をまとめて発表し,これをPeriodische Schlafsuchtと名づけた。
その後,Levin2)3)(1929,1936年),Kaplinsky4)ら(1935年)により,同様の症例報告がなされ,こんにちではKleine-Levin Syndromeともよばれて,外国ではかなり長期にわたる観察例も報告されている。
一方わが国では1941年に,谷5)が周期性欲眠症として初めて本症と考えられる症例を発表しているが,その後まとまつた文献として発表されたものはきわめて少ない。最近われわれは定型的な本症と考えられる症例を経験したので報告する。
Copyright © 1965, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.