Japanese
English
研究と報告
ゲシタルト理論よりみたる森田療法
Morita Therapy Viewed from Gestalt Psychology
馬杉 保
1
T. Masugi
1
1大阪市立大学医学部精神神経科
1Dept. of Neuropsychiatry, Osaka City Univ. Medical School
pp.711-713
発行日 1963年9月15日
Published Date 1963/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405200607
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
Ⅰ.まえがき
故森田教授が独自の神経質の精神病理,ならびに精神療法を発表して以来すでに40余年,わが国においてはフロイドの精神分析に対し,東洋哲学の思想から生れた森田療法は,わが国独自の精神療法として,わが学会に高く評価され,近来欧米学者の中にも,本療法に興味をもつ人もかなり多くあるようになつたが,なお一般に利用されることの少ないその原因の一つとして,神経質理論は容易に理解されるが,その療法の実施にあたり,禅的な体験と同じく言葉で表現すれば,すでに実体を失うというところがあり,その要旨が会得しがたいところがあると思われるゆえに,森田理論の理解のために,ゲシタルト理論を応用してみた。
Copyright © 1963, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.