紹介
Kurt Kolle:PSYCHIATRIE
島崎 敏樹
1
,
小見山 実
1
T. Shimazaki
1
,
M. Komiyama
1
1東京医科歯科大学精神科
pp.425-429
発行日 1962年6月15日
Published Date 1962/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405200451
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ここに紹介するのはKurt Kolleの「Psychiatrie」の第5版(1961)である。彼は1898年生まれ,1952年にKraepelin,Bumke,Stertzと続くMunchen大学精神神経科教授に就任している。その業績をみると,精神療法,性精神病理学,妄想論,精神医学における遺伝学的方面,社会的方面など広汎である。この教科書にもこうした広い知識が豊富におりこまれている。
総頁数は418頁で,本文は総論,各論,応用精神医学,科学としての精神医学の4部に分かれている。本文の記述のしかたは,ちようど講義をしているように,具体的な症例をあげながら問題を考察していき,主要点を一括して各項の初めに掲げてある。本文の後には約20頁にわたる註解がつき,文献と本文をさらに進めた考察が加えられているのが特徴となつている。
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