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昨年6月Montreal(Canada)で開かれた第3回世界精神医学会議The 3rd World Congress of Psychiatryについては,すでに慶大の三浦教授が本誌(3巻・7号,1961)に,東大の秋元教授が日本医事新報(1945号,1961, 8, 5)にそのあらましを報告されたが,私はまずこの会議において私の関係した身体的治療Physical Therapyについてやや詳しくのべ,ついで会議の前後に訪れた欧米のPhysical Therapyの趨勢についてふれたいと思う。
私は,この学会に出席するためにPsychosurgeryに関する演題を申し込んだところ,Plenary Session総会講演のinvited speakerの1人として選ばれ,6月8日午後に行なわれたPhysical Therapiesの部門でKalinowskyやFreemanらとならんで30分間ずつ講演をする機会を与えられた。Plenary SessionはMental Hospitals;Neurophysiology;Child and Family Psychiatry;Psychotherpy;Physlcal Therapies;Social Psychiatry;Concepts and Methods;Psychopathologyの8つの主題からなり,それぞれの主題を4人ないし6人の演者が分担したのであるが,その内容はそれぞれのテーマに長年たずさわつている人たちの現在までの総決算ともいうべきもので,英,仏,独,スペインの4カ国語に同時通訳された。Physical Therapyに関しては,Plenary SessionのほかにGeneral Programmeとして5題の講演が行なわれただけで,Panel Discussionは行なわれなかつたが,目下問題の中心となつているPsychopharmacologyはJ. Delay司会のもとにPanel Discussionの主題としてとりあげられた。
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