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私のカルテから
頭部外傷後認知症にcarbamazepineが著効した1症例
A Case of Post Traumatic Dementia to which Carbamazepine was Dramatically Effective
加藤 悦史
1
,
酒向 究
2
,
平井 浩
2
,
覚前 淳
2
,
兼本 浩祐
1
Etsushi KATO
1
,
Kiwamu SAKO
2
,
Hiroshi HIRAI
2
,
Jun KAKUMAE
2
,
Kousuke KANEMOTO
1
1愛知医科大学精神科学教室
2七宝病院
1Department of Neuropsychiatry, Aichi Medical University, Aichi, Japan
2Shippou Hospital
pp.613-615
発行日 2008年6月15日
Published Date 2008/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405101226
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はじめに
頭部外傷後の精神症状にはさまざまなものがあり,これまでにもいくつかの報告がある。脳実質損傷がひどければ,全般性の知能障害が生ずるのは当然と考えられるが,外傷性認知症といえる程度となるのはまれである1,3)。大脳が広く損傷される場合には生存そのものが難しいこともその一因であろう。
今回我々は,頭部外傷後認知症の周辺症状に対してcarbamazepineが著効した症例を経験したので報告する。
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