Japanese
English
展望
乳幼児精神医学の現状と展望
Current Status and Future Prospectives of Infant Psychiatry
本城 秀次
1
Shuji HONJO
1
1名古屋大学発達心理精神科学教育研究センター 児童精神医学分野
1Nagoya University Center for Developmental Clinical Psychology and Psychiatry, Nagoya, Japan
キーワード:
Infant psychiatry
,
Perinatal psychiatry
,
Current Status
,
Future Prospectives
Keyword:
Infant psychiatry
,
Perinatal psychiatry
,
Current Status
,
Future Prospectives
pp.318-328
発行日 2008年4月15日
Published Date 2008/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405101182
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに
筆者はすでに,15年前に一度,乳幼児精神医学について「展望」をものしたことがあるが23),その当時は,わが国ではまだ乳幼児精神医学の実践,研究といったものはあまりみられなかった。しかし,この15年の間にいくつかのグループにより乳幼児精神医学に対する取り組みが積極的になされるようになり,乳幼児精神医学あるいは周産期精神医学に関する書物もいくつか発表されるようになってきた48,50)。また,2008年の夏には日本でWAIMH(世界乳幼児精神保健学会)の総会が開催されることになっており,世界から多くの参加者があるものと予想されている。
このように,日本においても乳幼児精神医学の領域は少しずつ根付いてきており,多方面で広がりを持ちつつある。本論文では,乳幼児精神医学の現状と展望をいくつかのテーマについて述べることとする。
Copyright © 2008, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.