Japanese
English
研究と報告
統合失調症患者に対するエンパワーメントスケールの適用
Applying the Japanese Version of “Empowerment Scale” to Schizophrenia Patients
畑 哲信
1
,
前田 恵子
2
,
辻井 和男
2
,
浅井 久栄
2
,
秋山 直子
1
,
金子 元久
1
Akinobu HATA
1
,
Keiko MAEDA
2
,
Kazuo TSUJII
2
,
Hisae ASAI
2
,
Naoko AKIYAMA
1
,
Motohisa KANEKO
1
1福島県精神保健福祉センター
2東京大学医学部附属病院精神科デイホスピタル
1Fukushima Prefectural Mental Health and Welfare Service Center
2Psychiatric Day Hospital Unit, Department of Rehabilitation, Tokyo University Hospital
キーワード:
Empowerment
,
Schizophrenia
,
Questionnaire
,
Independent life
,
Quality of life
Keyword:
Empowerment
,
Schizophrenia
,
Questionnaire
,
Independent life
,
Quality of life
pp.733-740
発行日 2003年7月15日
Published Date 2003/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405100693
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抄録
Rogersらによって作成されたエンパワーメントスケールの日本語訳を作成し,統合失調症患者に適用した。エンパワーメント合計点については,ほぼ良好な再テスト法妥当性(r=0.85 p<0.001),内的整合性(Cronbachα=0.79),基準関連妥当性(WHO-QOL尺度合計点とのPearson相関係数r=0.71 p<0.0001)を示しており,適用可能であると考えられるが,一部のエンパワーメント因子で,再テスト法信頼性係数の低さ,合計点との間の相関の低さが認められた。BPRSを用いて評価した精神症状との間には,一部で負または正の相関が認められたが,値は低く,エンパワーメント得点はおおむね精神症状から独立していると考えられた。日本における精神障害者自立生活支援におけるエンパワーメントスケールの有用性について考察した。
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