動き
「第91回日本小児精神神経学会」印象記
山下 裕史朗
1
1久留米大学医学部小児科
pp.1242-1243
発行日 2004年11月15日
Published Date 2004/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405100591
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第91回日本小児精神神経学会が,太田昌孝教授(東京学芸大学教育実践研究支援センター)を会長に,2004年6月25日,26日の2日間,国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都)で開催された。本学会は,自閉症圏障害や注意欠陥/多動性障害(AD/HD)などの発達障害や子どもの虐待,情緒障害などにかかわる医療,心理,教育,福祉のさまざまな職種の人々が参加し,討論する学際的学会である。学会は,初日に一般演題,特別講演,イブニングセミナー,2日目は,一般演題,会長講演,総会,学会企画プログラムが行われた。本学会がほかの学会と最も違う点は,会場が1会場のみであるため,他会場での演題を気にすることもなく,最初から最後まで一言一句じっくりと聞けること,一般演題は関連した演題を4~5題ブロックにして,発表後にまとめてシンポジウム方式で討論が行われる点である。さまざまな職種の人々が,equal partnerとしてお互いの専門性を踏まえて率直に意見交換できる貴重な学会であると考える。
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