Japanese
English
研究と報告
舌痛症に修正型電気痙攣療法が効果的であった1症例
A Case of Glossodynia Improved by Modified-ECT
三澤 仁
1
,
加藤 温
1
,
田吉 伸哉
1
,
笠原 敏彦
1
Hitoshi MISAWA
1
,
On KATO
1
,
Shinya TAYOSHI
1
,
Toshihiko KASAHARA
1
1国立国際医療センター精神科
1Department of Psychiatry, International Medical Center of Japan
キーワード:
Glossodynia
,
m-ECT
,
SSRI
,
Somatoform pain disorder
Keyword:
Glossodynia
,
m-ECT
,
SSRI
,
Somatoform pain disorder
pp.963-966
発行日 2004年9月15日
Published Date 2004/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405100549
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抄録
これまで歯科をはじめ,多くの医療機関を受診し身体的には問題ないとされていた,舌痛症の患者を経験した。当初Serotonin Selective Reuptake Inhibitor(SSRI)などを中心とした薬物療法を施行したが効果なく,舌痛による拒食が進行した。全身状態が悪化することを避けるため,modified-Electroconvulsive Therapy(m-ECT)を計10回施行した。その結果 ,m-ECT後は舌痛へのこだわりが軽減され,表情もやわらかくなった。舌痛の訴えは完全に消退したわけではなかったが,m-ECTによって一定の効果が認められたと判断した。今後難治性の舌痛症の治療に,m-ECTが有効である可能性が示唆された。
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