Japanese
English
私のカルテから
早期に回復した過剰飲酒と自殺企図を繰り返したうつ病の1例―SNRI(ミルナシプラン)による治療
An Early Recovered Case of Depression with Frequent Suicidal Attempts and Over-drinkings: SNRI (Milnacipran) is effective?
宮本 洋
1
Hiroshi MIYAMOTO
1
1つくば病院
1Tsukuba Hospital
pp.543-545
発行日 2004年5月15日
Published Date 2004/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405100493
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
本症例は,14歳時に抑うつ状態に起因すると思われる不登校を生じ,成人後にはうつ状態の再発に伴って過剰飲酒と1か月の間に13回にも及ぶ手首自傷を繰り返している。深刻な行動化を伴ううつ状態の症例に対して,比較的少量のミルナシプランによる加療を施行し,早期の改善が得られた。
症例
〈症例〉 初診時年齢26歳,男性。
14歳,中学2年時に意欲・活動性の低下,悲観的念慮を生じ,約3か月の不登校を来したことがある。中学校卒業後,定時制高校を経て,父親が大工として勤める工務店に勤務,現在に至る。
Copyright © 2004, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.