Japanese
English
特集 心血管系における再生医療・遺伝子治療
血管再生の分子生物学
Molecular Mechanism of Angiogenesis
高島 成二
1
,
北風 政史
2
Seiji Takashima
1
,
Masafumi Kitakaze
2
1大阪大学大学院医学系研究科病態情報内科学
2国立循環器病センター生理機能部
1Department of Internal Medicine and Therapeutics, Osaka University Graduate School of Medicine
2Division of Physiological Function Test, National Cardiovascular Center
pp.335-339
発行日 2002年4月15日
Published Date 2002/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404902449
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はじめに
ヒト生体内最大臓器である血管系は,血流供給という各臓器に必須の役割のため比較的活発に再生されている.例えば,子宮内膜増殖,創傷治癒,虚血障害に陥った臓器などでは生理的な血管新生がみられ臓器機能維持,保護に必須である.一方,一部の悪性腫瘍では発達した腫瘍血管が腫瘍の増殖を促し悪性度を高める結果ともなる.故に血管新生,血管内皮細胞の増殖のメカニズムを探究することはこれらの疾患の理解と治療に結びつく可能性があり重要である.
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