Japanese
English
Bedside Teaching
器質的心疾患のない単形性持続性心室頻拍
Monomorphic Sustained Ventricular Tachycardia without Structural Heart Disease
郭 暁東
1
,
中村 芳郎
1
Guo Xiaodong
1
,
Yoshiro Nakamura
1
1慶應義塾大学医学部老年科
1Department of Geriatric Medicine, Keio University School of Medicine
pp.281-286
発行日 1996年3月15日
Published Date 1996/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404901216
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心室頻拍(VT)に対する一般医師の対応には,恐怖感があるようにみえることが多い.特に持続性VT(sustained VT;SVT)の場合,危険が多いと思われるようである.SVTの定義は必ずしも一致していないが,30秒以上の持続,または循環不全のために30秒以内でも薬物的,電気的処置を要するものとされることが多い1).しかし,重症心疾患患者に発生した場合はともかく,器質的心疾患を伴わないVTに突然死を生ずることは稀であるとされる2).
自覚症の乏しいVTは,たまたまとられた心電図,あるいはHolter心電図で発見される.後者の場合は,失神に近い感じ(near syncopy)からめまい・動悸程度の症状がある例を対象に記録されていることが多い.
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