Japanese
English
綜説
時間生物学と高血圧
Chronobiological medicine and hypertension
田村 康二
1
Kohji Tamura
1
1山梨医科大学第二内科
1Second Department of Internal Medicine, Yamanashi Medical College
pp.115-123
発行日 1990年2月15日
Published Date 1990/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404900093
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本態性高血圧はいまだに未解決の臨床上の大きな問題の1つである。この問題点を整理すると次の4つがあげられる。(1)将来高血圧に移行する患者をいわゆる正常血圧のうちに早期検出するにはどうすればよいか?(2)すでに高血圧となっている患者をいかに治療すればよいか?(3)高血圧の増悪因子の1つである環境因子をいかに是正するか?ならびに(4)本疾患の遺伝子をどのように検出するか?
これらの問題点の厚い壁を突破するためには,従来の科学的概念や手法ではもはや困難であることが認識されている。これを突破するためには新しい科学が必要であり,その科学の1つが時間生物学である1〜5)。
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