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特集 川崎病
川崎病と成人急性冠症候群
Kawasaki Disease and Acute Coronary Syndrome in the Adulthood
三谷 義英
1
Yoshihide Mitani
1
1三重大学大学院医学系研究科小児科学
1Department of Pediatrics, Mie University Graduate School of Medicine
pp.59-63
発行日 2015年1月15日
Published Date 2015/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404205617
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緒言
川崎富作先生により川崎病が1967年に報告されてから47年が経過し,既往者約27万名のうち11万名余りが20歳以上の成人期に達している1).最近,川崎病既往成人に急性冠症候群を発症する例が少数ながら報告されるようになり,成人期の予後と管理,診療移行の問題が明らかになりつつある.一方,大量ガンマグロブリン療法の導入後,心合併症の発症は低下しているが,特に臨床的に問題とされる巨大冠動脈瘤は依然として認められ,川崎病既往成人の冠動脈合併症への対応は,今後も成人領域の重要な問題と思われる2).
実際の内科領域では,川崎病既往成人例の急性冠症候群への対応,新しい画像診断も含めた共同診療の機会,小児科からの診療移行例の対応などの機会もあると思われる.
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