Japanese
English
特集 新しい血流測定法
Rheoangiometryの基礎的検討
Basic characteristics of rheoangiometry
今井 昭一
1
Shoichi Imai
1
1新潟大学医学部薬理
1Dept. of Pharmacology, Niigata Univ.
pp.1085-1092
発行日 1982年11月15日
Published Date 1982/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204105
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Rheoangiometryと申しますのは血管の径と血流とを連続的に記録する実験手技のことであります。この手法の産みの親は,UCLAのProf.Alexander Kolinでありますが彼はまた電磁流量計の産みの親でもあり,電磁流量計を扱っていろいろ研究を重ねているうちに,血管の径の測定にも興味をもつようになったというのがそもそもの始まりのようであります。基本的原理は同じである2つの実験法に分かれます。その1つはProf.Kolin自身の言葉を借りますとrelative angiometerあるいはrelative angiometry(これを彼はRAと略しております)であり,もう1つがabsolute angiometer(AA)ないしabsolute angiometryであります。両者の違いは,要するに身体の外に大きな磁石を置いて実験するか否かにあります。
図1にRAを示します1)。体外に大きなマグネットを置きその磁場に垂直な平面に血管を置きその血管の中にループloopの形をしたセンサーを入れて実験を行います。
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