Japanese
English
特集 心臓の収縮と拡張
イヌ左心室の圧容積関係
Pressure-Volume Relationship of the Canine Left Ventricle
菅 弘之
1,2
,
山越 憲一
3
Hiroyuki Suga
1,2
,
Ken-ichi Yamakoshi
3
1東京大学医学部生理学教室
2(現)ジョンズ・ホプキンス大学バイオ・メディカル・エンジニアリング教室
3東京医科歯科大学医用器材研究所
1Dept. of Physiology, Faculty of Med., Univ. of Tokyo
3Tokyo Medical and Dental Univ.
pp.291-299
発行日 1976年4月15日
Published Date 1976/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202886
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
心室の圧容積関係を知ることは,心臓のポンプ機能を理解するために不可欠である。心室の圧容積関係は,主として心筋の張力長さ関係の現われと考えることができるが,心室壁内の心筋構築,興奮伝導様式がその間に介在し,問題は複雑である1)。従って,心筋の力学特性がすべて明らかになったとしても,心室の圧容積関係が直ちに理解できるものではない。
筆者らは,このような考え方に立って,心室の力学特性を直接心室において研究して来た。後述するように,心室のポンプとしての力学特性は,その圧容積関係でよく特長づけられることを報告して来た。
Copyright © 1976, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.