Japanese
English
特集 心筋梗塞
心筋梗塞発症後の心筋代謝
Myocardial Metabolism in Infarcted Heart Muscle
山上 徹
1
,
柴田 宣彦
1
Toru Yamagami
1
,
Nobuhiko Shibata
1
1大阪成人病センター循環器科
1Cardiovascular Division, Center for Adult Disease, Osaka
pp.65-71
発行日 1971年1月15日
Published Date 1971/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202228
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はじめに
心臓の生理的役割りは,全身への血液の駆出をはかることにある。そのためには寸時の暇もなく,心筋は収縮弛緩を繰り返さなければならない。
心筋の収縮弛緩の機構は,その全てが明らかになったとはいえないが,myosinとactinの重合が生化学的な意味での収縮と考えられている。この場合,これら収縮蛋白の重合には,そのtriggerとしてカルシウムイオンが重要な役割りを果すと共に,そのエネルギー源としてATPが利用されることも周知の事実である。
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