巻頭言
肺機能検査法の現状と将来
長石 忠三
1
1京都大学結核胸部疾患研究所胸部外科学
pp.571
発行日 1969年7月15日
Published Date 1969/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202042
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近年諸検査法の進歩発達により種々の疾患の診断や鑑別診断が容易かつより正確に行なわれるようになりつつあることは周知である。このことは真に喜ばしいことではあるが,反面これらの諸検査法には程度の差こそあれ肉体的ないし精神的な苦痛を伴うものが少なくない。ことに,胸部疾患領域のそれには,とくにこの種の検査法が多いようである。
気管支鏡検査,気管支造影,血管造影,心カテ,縦隔鏡検査,胸腔鏡検査,斜角筋リンパ節生検,開胸生検その他のいずれをとりあげてみても,この例にもれない。
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