Japanese
English
臨床
呼吸器疾患のICD分類—第8回修正国際疾病分類会議報告より
Diseases of Respiratory System in International Classification of Diseases.
上田 フサ
1
Fusa Ueda
1
1厚生省統計調査部管理課
1Administration Section, Division of Health and Welfare Statistics, Ministry of Health and Welfare
pp.27-32
発行日 1966年1月15日
Published Date 1966/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201538
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はじめに
ICD (International Classification of Diseases)はWHOで規定した疾病分類で,WHO加盟国は「疾病および死因分類に関するWHO規則」により,疾病や死因に関する統計をこれにより報告する義務を負わせられている。昨年(1965年)7月6日〜12日,ジュネーブにおいて10年ごとに行なわれるこの修正会議が37か国参加のもとに開催され,1968年より第8回修正の新分類が使用されることになった。この機会にその概要を紹介する。なお,ICDは従来,後述のように死因統計分類として,おもに使用されてきたが,疾病統計や病歴記録・医学関係記録の整理分野などにも漸次その利用がすすめられつつある現状である。
修正にあたっては,わが国でも1961年より厚生大臣の諮問機関である「厚生統計協議会」の「疾病および死因統計分類に関する部会」を拡大し医学・統計関係の識者54名の委員からなる同部会により順次送付されるWHO衛生統計専門委員会の改正原案の検討を行なった。結果は数回にわたり日本意見としてWHOへ提出し(1964年101項提案し56項採用,1965年32項提案7項採用),修正本会議にあたっては政府代表(中原統計調査部長,渡辺定部会長,滝沢事務官)を送るなど,アジアにおいては唯一の協力国として活躍したのである。
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