Japanese
English
綜説
心音の臨床的意義
The Application of Phonocardiography in Clinical Cardiology.
高崎 浩
1
Hiroshi Takasaki
1
1三重県立大学医学部内科学教室
1Department of Internal Medicine, Mie Prefectural University, School of Medicine.
pp.623-630
発行日 1960年9月15日
Published Date 1960/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200919
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I.緒言
心音描写時に於ける較正装置はMannheimerに始まり,Mc Greoger,上田教授8)等の臨床的応用に迄発展した。特に上田教授や吉村氏8)等は心音較正に関しての基礎的な実験をもとにして,健康人や僧帽弁狭窄症等の場合の心尖部第一音についての研究を,又,永山教授7)等は健康児の第一音,第二音についての研究を報告されている。私も亦較正装置を用いて,低音図及び高音図に於ける第一音及び第二音の比較的な振幅値を求め,此等の値を主体にして,第一音,第二音の分析的な研究を行い,更に第一音,第二音の出現成因についても,心室性期外収縮を分析して,いささかの考察を加えてみた。
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