Japanese
English
症例
肺静脈還流異常の1例
A case of anomalous pulmonary venous drainage
木下 康民
1
,
島田 静也
1
,
葛西 喜寿雄
1
,
堀 孟
1
,
江口 澄夫
1
,
山田 彰夫
1
,
富樫 昭次
1
,
横山 芳郎
1
,
清田 仁
1
,
広川 茂
1
,
平沢 由平
1
,
大沢 源吾
1
Yasutami Kinoshita
1
,
Seiya Shimada
1
,
Kisuo Kassai
1
,
Hajime Hori
1
,
Sumio Eguchi
1
,
Akio Yamada
1
,
Shōji Togashi
1
,
Yoshirō Yokoyama
1
,
Hitoshi Seida
1
,
Shigeru Hirokawa
1
,
Yoshihei Hirasawa
1
,
Gengo Oosawa
1
1新潟大学医学部桂内科
1Katsura Clinic of Internal Medicine, University of Niigata.
pp.777-781
発行日 1959年8月15日
Published Date 1959/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200808
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I.はじめに
心臓外科の進歩により,従来只手をこまぬいているに過ぎなかつた疾患に対しても,安全に手術を行い得るようになつた。それ故,予め確実な診断を下しておくことは,手術を円滑に行わしめるためにも必要なことである。特に予期せざる多彩な異常を伴い易い先天性心疾患に於てはこのことが一層強調されねばならないのであるが,この際心カテーテル法は他の諸検査と相待つて有力な武器となり得る。われわれは心カテーテル法によつて肺静脈還流異常を伴う心房中隔欠損症と診断し,手術によつてこれを確かめ,良好な経過を取らしめ得た症例に遭遇したので報告する。
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