Japanese
English
特集 循環系薬剤の基礎と臨床
利尿剤の臨床
A therapeutic evaluation of diuretics.
上田 泰
1
,
雨宮 清
1
Yasushi Ueda
1
,
Kiyoshi Amamiya
1
1東京慈恵会医科大学上田内科
1Dept. of Int. Med. Tokyo Jikei-Kai School of Medicine
pp.351-358
発行日 1959年4月15日
Published Date 1959/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200750
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ここ数年の利尿剤の進歩は誠に目覚ましいものがある。新しい利尿剤は次々とその数を加え,またその作用機序も従来のものとは全く異つたものが現われつつある。これらの新利尿剤の効果は多方面に亘り,また副作用も少いので,従来からの利尿剤のなかには今後省みられなくなるものも出て来るに違いない。
水,電解質(Na, Cl, Kなど)の体内調節は,生体機能のうちでも重要なものの一つであつて,これは複雑な腎の排泄機能,正常な心,血管機能,内分泌機能などによつて調整されている。これらの機能の何れかに異常が起ると,水,電解質平衡は混乱し,体内に水分,Naの貯溜が起る。即ち浮腫(腹水)が発生する。
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