Japanese
English
方法と装置
放射性金コロイドの血中消失曲線による肝流血量測定法の実験的研究
The experimental study of the measurement of hepatic blood flow by means of the Au198 colloid disappearance rate from blood.
三宅 史郎
1
Shirō MIYAKE
1
1日本大学医学部若林外科学教室
1Department of Surgery, School of Medicine, Nihon University
pp.93-101
発行日 1957年2月15日
Published Date 1957/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200463
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緒 言
近時,麻酔・抗生物質・血管外科等の急速なる発達に伴い,肝臓に対する直接の外科的侵襲や門脈圧充進症に対する外科的療法も発達したが,肝臓は余りにも複雑精密な機構と機能を有する臓器であるので,その機能に関するあまたの新しい研究は跡を絶たない現状である。
しかし肝臓の血行動態(hemodynamic)に関する研究は,肝臓の生理,病態を解明する一つの大きな問題であるにもかゝわらず,その成果は遅々たるものであつた。何故ならば従来の肝流血量測定法は実験的にのみ可能であったり,臨床的に応用出来る唯一の方法であったBradley1)等のBromsulphalein肝カテーテル法も操作が繁雑で多人数を要し患者に与える負担も多い等の欠点があり,肝流血量測定法の正確にして且簡便な方法が要求されていた。
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