Japanese
English
Current Opinion
心エコーから見た心力学
Cardiac Dynamics in Echocardiography
大西 俊成
1
,
中谷 敏
1,2
Toshinari Onishi
1
,
Satoshi Nakatani
1,2
1大阪大学大学院医学系研究科循環器内科学
2大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻機能診断科学
1Department of Cardiovascular Medicine, Osaka University Graduate School of Medicine
2Department of Health Sciences, Osaka University Graduate School of Medicine
pp.1207-1212
発行日 2014年12月15日
Published Date 2014/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200058
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圧-容積関係に基づいた心力学
[1]はじめに
心力学とは,心臓の収縮,弛緩に伴って変化する心臓の形態,壁厚や心内圧,心拍出量,駆出率などのパラメータから,心機能の特性を評価する学問である.
左室機能の評価には圧と容積の両方の情報が必要である.しかしながら,左室の容積や左室圧を得るためにはカテーテル検査が必要なため,圧-容積関係を日常臨床のなかで簡単に求めることは難しい.心エコー図法は,簡便であるために広く普及しているものの,超音波だけでは左室圧の測定が難しく,圧情報がないままに心機能解析を行う必要がある.
本稿では「心エコーから見た心力学」を圧-容積関係に基づいて考えてみたい.
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