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特集 高血圧治療ガイドライン2014を考える
第一選択薬と合剤の位置づけ
The First-line Antihypertensive Drugs and The Use of Fixed-combination Drugs
島田 和幸
1
Kazuyuki Shimada
1
1新小山市民病院
1Shin-Oyama City Hospital
pp.633-638
発行日 2014年7月15日
Published Date 2014/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404102513
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主要降圧薬と第一選択薬
降圧薬で血圧を下降させることにより,心血管病の発症を予防できる.この効果は降圧薬の種類によらず,降圧そのものに由来することについては,ほぼ異論はない.個々の大規模臨床試験やそれらを統合したメタ解析からは,異なるクラスの降圧薬同士を比較しても,ある薬剤が他の薬剤よりも疾患防止効果に差があると“繰り返し”示されたものはないからである.このことについては,最近発表されたJNC8のサプリメントに詳細にまとめられている1).
その限りにおいては,個々の高血圧患者に対しては,最も降圧効果が高く,合併する種々の病態に適した降圧薬を選択し,一般的な高血圧に対して,ある薬剤を優先的に使用すべき根拠はないと言える.
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